保育園から小学校へ上がる際、共働きの親が抱えると言われるのが「小1の壁」です。両親がフルタイムで働いている場合、小学校の学童保育が終わる6時ころまでに帰宅するのは難しいのが現状。小学校に入学して急にしっかりするわけでもないのに、子供はひとり家で過ごすことになり、親は安全面や精神面でも心配がつきません。
そんな不安を解消してくれるのが、新しい放課後の過ごし方を提案する「キッズベースキャンプ(KBC)」。KBCは�エムアウトが運営し、首都圏に6店舗展開しています。
そのうちのひとつ大田区にあるKBC雪谷へ見学にいってきました。場所は東急池上線・石川台駅から徒歩2分、商店街の3階建ての建物です。1階は事務室、2階は勉強や食事のできる場所、3階は遊びスペースとなっています。
利用対象は小学生(1年生から6年生)で、親の就労の有無に関係なく誰でも通うことができます。放課後の週1日〜週5日の5つのコースに加え、必要なときだけ利用できるスポットやイベントのみの参加もOKと柔軟な対応が魅力です。


放課後から最長午後10時まで利用でき、希望にあわせて1食600円で食事も用意。急に残業になった場合は、電話一本で延長も可能です。夏休みは、終日KBCで過ごすことができるなど、共働き家庭の子供たちを全面的にサポート。
安全面も配慮し玄関はオートロック、施設内には防犯カメラを設置。入退出管理システムを導入し、親はリアルタイムで子供の入退出時間を携帯メールで知ることができます。また、対象の小学校→KBC→自宅への送迎も可能で、オプションではKBC近くの習い事への送迎もしてくれる充実ぶり。親の心をつかむプログラムが用意されているのです。

さて、子供たちはどのように放課後を過ごしているのでしょうか。
平均的な平日の放課後をご紹介します。
1. 学校から送迎バス、または各自でKBCへ到着
入り口のインターホンで名前を言って、オートロックを解除してもらい入室。
2. 最初にお勉強タイム
2階の勉強スペースで宿題をすませます。塾のようにはいきませんが、コーチが一緒に勉強をみてくれます。
3. おやつタイム
お店に買いにいったり、持参したおやつを食べます。時にはおやつ作りをするプログラムも用意。私が見学した日は、全員でそばづくりをしていました。
4. コーチと一緒に外遊び
近所の神社に行き、ボール遊びや縄跳びで元気いっぱいに遊びます。
5. KBCへ戻り、時間になったら送迎バス、または各自帰宅となります。
私が見学した年末の12/27は20人ほどの子供が放課後を過ごしていました。自分たちがつくったそばが茹で上がるのを、わくわくしながら待っている笑顔が印象的。お料理は子供たちが大好きなプログラムのひとつです。季節ごとの多彩なプログラムを用意し、子供たちを飽きさせないのがKBCの魅力。こういう季節感を大切にしたプログラムなどは、忙しい親にとってもうれしいですね。
そして、気になる料金は、週5日コース利用(14時から19時)で42,000円。延長料金は30分ごとに630円です。1ヶ月で20日間利用したと計算すると一日当たり2,100円。公立の学童保育に比べ割高でも、安全が確保でき、子供が楽しく過ごせるのであれば決して高いものではないはず。KBCのような民間の学童保育は、共働き家庭にとって大変ありがたい存在です。親は賢く利用して、子供には楽しい放課後過ごしてほしいですね。(取材/大野淳子)
キッズベースキャンプ(KBC)
http://www.kidsbasecamp.com/