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2009年6月10日

親子の道のり

文/亀尾明美

imnai023a4_mmgjapan.jpg昨今、夫婦共働きの為なのか(?)、
時間を上手に活用するノウハウが多々存在するようになりました。
子育てにもそれは波及し、
一つ一つあげていったら切りがありません。

娘が幼稚園に通っていた時のこと、子どもを自転車に乗せて通園するお母さんを良く見かけました。
主婦の仕事は、お父さんたちの労働と賃金の比較をしても、たいそうな「お給金」になるそうですから、
「出来る限り時間の短縮をして、家事、育児はこなしたい」
この意見には賛同です。

そんな時代の中で私がふと思ったのは、幼稚園に通う道、
それは大切な子どもとのコミュニケーションの「時」に繋がるのでは、という事でした。


3歳になったばかりの我が子と手を繋いで、大人で15分掛かる道を毎日歩くのです。

なぁんだ、簡単じゃない。
そう思って始めてみたら・・・

暑い日、寒い日、雨の日、雪の日。
台風も!!
日本の四季は、秩序正しく巡回します。

正直、やっぱり自転車で通おうかなと何度も思いました。

しかし・・・

普段通る道には、沢山の出会いが待っていたのです。

春、桜は満開で風に乱舞し、散り際は歩道が花びらの絨毯になります。
3歳の娘は、初めて見るその光景に
思わず私の手を振り解いて駆け出しました。

「お母さん見て見て〜お花のピン止め」
子どもはアイディアを生み出す天才です。

秋、松ぼっくりの季節には
「遅れるから早く!!」と言う私の言葉など耳にも止めず、
立ち止まって松ぼっくり拾いが始まります。

003348_AC.jpgかたつむりの親子に出会った時、
「お母さん、待って〜歩いちゃ駄目 でんでん虫がひかれちゃう」

お散歩中のわんちゃんに、いい子いい子と撫でてご満悦の笑みを浮かべたり、
「こんにちは。今日はあったかいね〜」とおばあちゃんとの会話にも花が咲いたり・・・

2年間の間に、それはそれは沢山のステキな思い出が出来上がりました。
パソコンにもフォトアルバムにも残ってはいません。

しかし、私と娘の胸の中には、鮮明にその光景がファイリングされています。

たった15分、されど15分

「継続は力なり」

歩くことにより、娘の喘息は改善され、
私の体脂肪は格段に減りました(スマイル)

そして、何より
後ろを振り返れば、そこに
母と子の決して消えることのない「道のり」が
長く長く確かな絆という証として、
今でも心に、瞳の奥に
残像として焼きつき
親子の密度も色濃く・・・現在へと繋がる、虹の架け橋となりました。

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