特集:ワークスタイル

2009年6月 8日

子連れ出勤で話題の授乳服メーカー「モーハウス」代表の光畑由佳さんの初の著書が、この『働くママが日本を救う!〜「子連れ出勤」という就業スタ.イル」です。

これまでも、会社が家族経営であったり女性が経営者をしている場合、子連れ出勤をしているケースをよく耳にすることがありました。でも、モーハウスさんのスゴイところは、それを自分ごとに終わらせずに社会にそのワーキングスタイルを問いかけ、一石を投じているところです。
また、経営者だけではなく、社内全体で子連れ出勤をしているというのも、大変画期的です。

この本を読めば、今、最も注目されている「ワークシェア」「ワークライフバランス」が、この会社の中ではあまりに自然体で実現できていることに、感動することでしょう。

リクルーティングの面においても、子連れ出勤制度に魅力を感じ、全国から優秀な女性の人材がたくさん集まってくるというエピソードに、大いに納得!
なぜなら現状の社会では、子供を産んだ女性がとれる選択肢は、「子供を保育園に預けてフルタイムに近い時間働く」「会社を退職して育児に専念する」という2つが主流を占めるからです。

「子供を保育園に預けたくない、もしくは預けられないけれど、社会と繋がっていたい」というのは、多くの女性の願いであり、弊社でもそのような働き方を志向する女性が多くいます。

先日、日経新聞(6月1日付け)で、日本IBMが在宅勤務制度を大幅に拡充し、オフィスへの出勤をほぼ不要(週4日以上の在宅勤務可)とする新制度を導入したという記事を読みました。
今後、在宅勤務、子連れ出勤など、ワークスタイルの多様化は、ますます加速しそうです。

弊社は原則SOHOで働く形態をとっていますが、子連れでの毎週のミーティングを2年間実施してきました。その間、大人が会議に夢中になっている間に白い壁一面に子供たちが落書きをしてしまったりと、トホホ・・・と思うような出来事も何度かありました。
メリットもたくさんある反面、子連れでの仕事の難しさを実感しています。
また、交通渋滞や移動距離の関係で車での通勤が難しい東京の場合、事務所のある都心まで電車で子供を連れていなかくてはいけないというのも、ネックになります。

今回、この本の中ではあまり詳しく語られていませんでしたが、子供を職場で安全に楽しく過ごさせるためのノウハウを、ぜひ知りたいと思いました。

女性の活用を考えている経営者の方にも、ぜひ読んでほしい一冊です。


文/石井直美

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イラスト:クドウトモコ
仕事と子育ての両立を支援するため、今や国をあげて様々な制度が整えられつつあります。育児休業取得率は9割となったそうですが、出産・育児を機に退職する女性は6割強もおり、この状況は20年前とあまり変わっていないのだそうです。
 
大企業では、一時金の支給やフレックス勤務、企業内託児所等の多彩なメニューを用意して両立支援をする会社も多くなっています 
しかし中小零細企業の中には「うちには関係ない」と思っているところも多いのが実情です。育児休業は企業の規模にかかわらず「育児・介護休業法」に定められた労働者の権利なのですが、残念なことになかなか周知されません。

そんな中「仕事も子供もあきらめない」そんなキーワードがピッタリの、しなやかでたくましい女性のことをご紹介したいと思います。

Mさんとは市の母親学級で知り合いました。ほとんどのママが専業主婦だった中、彼女は育児休業中、しかも従業員30名ほどのベンチャー企業で初の育児休業取得者でした。よっぽど理解のある社長なのかと思いきや、人事制度については全く興味のない社長だったそうです。撤退した外資系企業の後を引き継いだベンチャー企業だったため、従業員は男女とも皆夜中まで働くバリバリタイプばかり。女性の中でも結婚しているのはMさん含め数人のみで後は独身のキャリアウーマンたちでした。

そんなとき妊娠したMさん、最初に相談したのは大企業出身の直属の上司でした。彼女の仕事ぶりを評価してくれ、理解ある男性だったそうです。その上司に相談したところ、「この会社は小さくて法律や制度のことは誰もわからないし、調べているヒマもない。自分がどうしたいのか、法律はどうなっているのか調べてレポートにしてきなさい。そして社長に相談しよう」と言ってくれたそうです。

Mさんのレポートはどんな内容だったと思いますか?

2009年3月16日


「仕事も子どももあきらめない」ワーキングスタイルを目指す方におすすめなのが、この『働くママに効く心のビタミン』です。

著者は、育児・家事代行サービスでワーキングマザーを総合的に支援する会社「マザーネット」代表取締役の上田理恵子さん。17年間の会社員時代にはじまり、起業してから現在に至るまでのご自身の生きた体験談がたっぷり詰まった、まさに「ワーキングマザーのバイブル」といった内容です。

その中でも、私が涙したのは、上田さんが、起業を決意するくだりです。
「働くママにやさしい会社を起業する」という夢を持ちながらなかなか実行に踏み切れないでいる上田さんに、子どもたちが、自分たちのなけなしの貯金を差し出します。「お母さんはいつもボクに夢をあきらめるなって言うけど、お母さんは夢をあきらめたんか?」。
こんなお子さんの言葉に背中を押され、その場で起業を決意したという上田さんの潔さは、何度読んでも、心を揺さぶられます。

私自身も、「仕事も子どももあきらめない」をモットーに、女性がSOHOで生き生きと働ける会社を実現すべく、起業して2年半になります。起業は、自由で楽しい反面苦労も多く、進むべき道を見失いそうになり、ひとり落ち込んだり、焦燥感に駆られることも多々あります。
でも、3人の子どもたちに簡単に夢をあきらめる母親のうしろ姿を見せたくない、「仕事も子どももあきらめない」という理念に共感して一緒にがんばってくれているスタッフと夢を実現したい…その思いが、今の自分を支えていると再確認しました。

仕事と育児に少し疲れたときに、きっと元気をもらえる1冊です。


2009年3月12日
文/常山あかね

最近、雇用情勢の悪化で、ワークシェアリングが注目されています。また、正社員指向が高まっているということも耳にします。

先日もニュース番組で、「正社員の座を手放したくないために子供をベビーホテルに預けざるを得ず、給料の大半を保育料に使っている」という現実が紹介されており、胸が痛みました。

もし自分が正社員でずっと働いていたら、金銭的に恵まれた暮らしができて、老後の不安も少なかったかもしません。でも、その代わり、子供と公園で戯れたり、平日にのんびり触れ合う時間はなかったと思います。

現在の私の働き方は、自宅や事務所でフレキシブルに仕事をして、子供が病気になればすぐに病院に連れていき、学校の役員や子供のサッカーチームの幹事がまわってくればそれを引き受け…というように、仕事にも育児にも偏らない比較的バランスのとれた生活を送っていると思います。

理想のワークスタイルは人によって様々ですが、私は、自分がベストと思うスタイルを、自ら切り開いて、これからも続けていきたいと思っています。

ぜひみなさんの理想のワークスタイルを教えてください!

2008年6月30日
文/常山あかね

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6月28日、横浜市男女共同参画センター(横浜北)主催の再就職支援セミナーに、パネラーとして参加してきました。このようなテーマのセミナーに初めて参加するので、コーディネータのキャリアコンサルタントの方や、他の女性企業家のパネラーの方がどのようなことを発言されるのか、興味津々でした。当日は、定員を大きく上回る50名の方が参加されたそうで、再就職に対する関心の高さをうかがわせました。

まずは、第一部は、キャリアコンサルタントの長谷川能扶子さんの講義。ビジネススキルには、大きくヒューマンスキル(コミュニケーション能力やマナーなどの社会人としての基本能力)と、テクニカルスキル(仕事の技能)の2つがあり、そのどちらも大切なんだよ、というお話でした。

第二部は、パネラーの話です。インテリア・リース会社の(株)メイズ代表取締役遠藤佑子さん、人材派遣会社(株)プラネッツ代表取締役小島ゆき代さんは、主に「ヒューマンスキルの重要性」について、女性スタッフを活用してきた長年の経験を基に、お話されていました。

一方、私は、SOHO会社(株)壱頁の代表として「テクニカルスキルを生かしてキャリアを継続できるよう在宅で働くには」という趣旨の話。

様々な角度からの話題があり、本格的に正社員として働きたい方にとっても、できることから少しづつ始めたい方にとっても、広い意味で参考になったのではと思います。

個人的には、「夫に頼らず、自分で年金や保険を払って生きてほしい」(遠藤さん)、
「はじめからこれを成し遂げようと大きなことを思っても、そのとおりにいくものではない。それよりも、今目の前にあることを一生懸命やった結果、自然と周囲の評価がついてくる」(小島さん)
という言葉が印象的でした。

最後に、受講者の方のアンケートを見せていただいたところ、「ワークライフバランスを保ちながら、ライフステージに応じた働き方が実際にあることを知り、励まされました」という私へのメッセージがあり、やはり今日参加してよかった、と実感。
「仕事もこどももあきらめない」専門家集団を目指して邁進したいと、心に誓いました。

また、こちらの施設では、他にも女性の再就職支援のためのセミナーをたくさん開催していますので、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?

2007年10月26日
文/和田理恵

子供の長期休み。旅行のチャンス!と気分は盛り上がりますが、毎日旅にでるわけにもいきません。
子供が小学生くらいだと、一人で家に残すのも心配になってしまう昨今です。
いっそのこと親ももっと休みが増えて、普段働いている分、長期の休みには子供とたっぷり過ごすことができたらどんなにいいことかと夏休みに思った方もいらっしゃったのではないでしょうか。

2007年10月11日付け読売新聞夕刊に、みずほ情報総研主席研究員藤森克彦さんの【英国流「仕事と生活の調和」】という興味深い記事が掲載されていましたので、ご紹介したいと思います。

記事によれば、そんな理想の働き方を、英国企業の14%が提供しているそうです。
子供の学校の学期中のみ働いて、夏休みになれば親も休むという形態です。(2004年英政府調査)
1990年代半ばから景気拡大が続き、多くの企業が人手不足に悩んだ結果、人材確保の意味もあって働き方の選択肢を増やしたとのこと。

労働者としては「ワーク・ライフ・バランス」が充実するのはうれしいことです。でも、経営者にとってはどうなのかなということも気にかかります。

2007年10月 8日
文/山田雅子

ビジネスパーソンがもっとも働きやすいと感じる会社は松下電器産業―。日本経済新聞社は2007年8月、「働きやすい会社」調査の結果を発表しました。この調査は、ビジネスパーソンへのアンケートの結果に基づき、企業の人事労務制度の内容や運用を評価し、点数化したもので、「子育てに配慮した職場づくり」など4つの項目別評価と総合評価で企業ランキングを作成しています。

3年連続で総合1位の松下電器産業をはじめ、「子育て配慮」では東芝、「人事評価制度」では凸版印刷などの企業が名を連ねました。
具体的にどんな制度があるかというと、総合1位の松下電器産業は、今年から新たにホワイトカラー従業員3万人を対象とした在宅勤務制度を導入しています。短時間勤務や休暇制度よりさらに踏み込んだ形で、従業員のワークライフバランスの実現を目指しました。

「子育て配慮」1位の東芝は、妊娠・出産で退社した女性社員の再雇用制度を新たに拡充しました。このほか、保育施設の利用料補助サービスを正社員だけでなく非正社員にまで広げた積水化学や、「育児フレックス勤務」を小学校卒業まで延長したダイキン工業の事例などがありました。少子化や人手不足を背景に、各社とも社員の多様な生き方を後押しする方向へと、年々制度を充実させている様子がうかがえます。しかし一方で、こんな声もあります・・・

2007年7月20日
文/石川ひろみ

「ワークライフバランス」という言葉が、毎日のように新聞やテレビで取り上げられています。「ワークライフバランス」とは、「仕事と生活のバランス」のこと。欧米では普及している概念ですが、日本では、少子化への危機感から、2007年の「骨太の方針」に国策として謳われているものの、まだまだ浸透はしていないようです。
そこで、今日は、現在、ヨーロッパ系の航空会社にお勤めの石川ひろみさんから投稿いただいたレポートをご紹介いたします。石川さんは、現在、育児休業中でプチコペンというネットショップも営まれているアクティブなワーキングマザーです。北欧の女性の働き方、参考になりますね。
 
                          ■■

昨今、日本でもジョブシェアリングという文字を目にする機会が増えてきたが北欧では、20年以上前から始まっているのではないか。
私は、ヨーロッパ系の航空会社に勤めているが、日本支社でもかれこれ12年前に、ジョブシェアリング制度が始まった。年俸の100%で仕事をする人、75%で仕事をする人、50%で仕事をする人。もちろん、お給料もその割合になる。でも正社員という待遇は同じ、年次有給休暇もその割合に減らされるのだが、育児をするものにとってはとてもありがたい制度だと思う。

日本でも「正社員の仕事はやめたくないが、仕事量は半分くらい減らしたいわ。」と考える人は多いのではないだろうか。もちろん、日本の法律には、その代わりに時短勤務があるのかもしれないが、それでは十分ではないと私は思う。それほど子供を育てるのは大変だと思う。現に私の周りでも、育児休暇から、皆いったんは復帰するが、子供の病気などで、会社を休みがちになり、やがて、「もう限界」とやめていくパターンが多いのが現実だ。

かくいう私も第一子が1歳のときに50%で職場復帰した。

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